映画「アンダンテ~稲の旋律~」

久しぶりに映画を観に行ってきました。

しかも1人で行ったのは2年ぶりぐらいかしら?
タイトルは表題に書いたとおり
「アンダンテ~稲の旋律~」
これをみただけでも、食と環境に興味たっぷりのワタシらしい選択だと思います。

とにかくハリウッドのような派手であとあとDVDになるのかも怪しいマイナーな映画です。
カラダの疲れはたまってますが、朝10時からの上映に走っていきました。
映画館は定員70人ほどの小さなところ。
でも、ゴールデンウイークの初日で30日が最後とあってか満席の上に補助席、立ち見でした。
ワタシはギリギリ間に合ったようで補助席に座ることができました!

ストーリーはネタバレになるので詳しくは書きませんが、社会的な生活が送れなくなった30才の女性があるきっかけで農家の青年と出会い、農業を通して自分と自分を取り巻く環境を見つめ直し、取り戻していくという流れです。

こうやって文章に書くと社会的な小難しいものに聞こえますが、そんなことありません!
映画自体は田んぼの美しく映像とわかりやすいセリフ回しであっという間の2時間でした。

上映場所が相当限られますが、是非オススメしたい映画です。

ワタシの感想は、まず日本の農業にもっと誇りを持とう!と思いました。ワタシ自身は都会で暮らす普通の主婦です。ちょっと人より食べることが好きで、こだわりが多いくらいです。
仕事柄、普通の主婦を対象に「食の安全、安心」「農業の大切さ」などを話す機会は多いですが、なかなか食習慣を変えるのは難しいです。
なので、こつこつと話を積み重ねる作業を続ける毎日です。

そんなワタシが何故「誇り」かと言われるとうまく言えないけど、食べる行為こそ自己責任の最たるものかな~と思うんです。
いまやお金さえあれば、お腹は満たされる時代です。
誰かが苦労や工夫をして、自然に寄り添いながら農作物を作っているとは感じにくい世の中です。
その中で食べる行為はお金を持って行って買うという行為しか成り立たない。

だからこそ、選択する自分自身の問題だと思うのです。
そこにこだわると、日本の農業が踏ん張っていくことは日本人としての誇りや責任ではなかろうか…と。

だからってワタシが農家になれるとは思えない。
なんで、まずは自分の生き方に誇りと責任を持とう!と。

生きにくい国、日本。
でも、どんな状況でも誇りと自信と責任を忘れない、そんな女性でいたいと思わされたとっても深い映画でした。

year 2009☆2010

Posted by Yuko