愛知母親大会 [報告①]
「美味しくたべていますか?愛知の農産物―安心安全な食料は日本の大地から―」
・助言講師 船木麗子さん(NPO法人 矢作川自給村稲穂の里 理事)
午前中に行われた分科会は今いちばん興味のある「食の問題」について参加、学習してきました。
前半1時間は助言講師のお話、後半は参加者を交えての交流会と、時間は2時間たっぷりあるのでとにかくたくさんの話が出てきました。
講師の方はまず”これだけ食べるモノが溢れている国はそうはない。世界中には食べられない人がたくさんにるのに豊作となったら物価が下がらないように破棄をする”とこの国の矛盾を切り出しました。そして”いま、地産地消・食育が叫ばれているが、では愛知では何がどれだけ採れるか知っているでしょうか?”と今日の議題を提示されました。
ほんとは全部書き出したいのですが、これを書くと読むのもイヤになるくらいたくさんあるので覚えていてほしいことだけ記すことにします。
・養豚場では、よく太るように女性ホルモンや抗生物質を飼料に加えます。これは鶏でも同じ。そして、これをひとが食すことによって耐性ができてしまい、ひとに抗生物質が効かなくなってしまう。
実際に埼玉では院内感染によって亡くなってる方がいるそうです。
・遺伝子組み換え食品を食べたくないと思っている人は多いと思いますが、私たちが日常何気なく使っている「醤油、味噌」などの調味料、「豆腐、納豆」などの食品は日本での大豆の自給率が5%のため、ほとんどがアメリカ産の大豆です。そしてアメリカの大豆畑には草一本生えていないそうです。
・2006/5/29、ポジティブリスト制が施行されました。
これは“残留してもよい農薬をリストアップしてあるもの”で、世界には約1000種類もの農薬があるのですが、そのうち日本では283種しか使っていません。これは生産者や輸入業者に対して流通の目を厳しくもつという点では有効であり、自給率40%をきっている日本では輸入食品の安全性を確保するためにも必要な法です。
実際、残留基準を超えるモノは輸入の段階で廃棄処分になるので威力を発揮してるようにもみえますが、実は農薬というのは風で飛ぶそうです。だから、0.01ppmのほうれん草の横で1ppmのミカンに農薬をかけると"ほうれん草に残留農薬がある"とされ、国内産とはいえ廃棄処分されてしまうのです。これでは農家はたまりません。一面だけで判断するのは非常に危険な法なのです。
・最近、砂糖の代わりとしてよく耳にする「ステビア」ですが、これは”避妊作用のある甘味料”の危険があります。
低価格なので日本でも使われていますが、特に女の子をもつお母さん、また妊娠を望む女性はおやつを買うときにはぜひ裏の「原材料名」を確認するようにしてほしいと思います。
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